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シンクの汚れがトラブルのもと?自宅でできる掃除術を解説

シンクの汚れがトラブルのもと?自宅でできる掃除術を解説キッチンは毎日食べる料理を作ったり、食器や調理器具を洗ったりするので、キッチンのシンクは口に入るものを扱う頻度がとても高い場所です。
そのシンクが汚れていると、さまざまなトラブルを引き起こします。

今回はシンクの汚れをしっかり落とす掃除方法と未然に汚れを防ぐ方法について説明していきます。


シンクの汚れがトラブルを招く?

キッチンで気になるのはまず、衛生面の問題です。
シンクや三角コーナーには油や調味料、食材のカスなど、雑菌のエサになるものが多量にあります。
その上水回りは常に湿度が高く、シンクの周りは雑菌が繁殖しやすい最適な環境ができ上がっているのです。
シンクのぬめりの中には雑菌が多いと言われますが、実際に一円玉ほどの範囲のぬめりの中には、一億個を超える雑菌が繁殖している場合もあるのです。
中には食中毒を引き起こす菌もいるため、非常に危険な状態とも言えます。

さらに厄介なことに、この油汚れやぬめりによって来るのがコバエです。
夏になると臭いに寄ってきたコバエがぬめりに産卵し、繁殖することも起こります。

また、排水口に油汚れや食材カス、洗い物に使用した洗剤のカスなどが流れ込むと排水口を詰まらせる恐れがあります。
たかが油汚れと考えがちですが、油汚れが冷えて固まり、石のようになって排水管を塞いでしまうケースは実際に起こるのです。

この他、シンクに付着した油汚れや洗剤、漂白剤などを放置しておくとシンクそのものを傷める危険があります。
一般的なキッチンでは、シンクにステンレスを使用している場合が多くみられます。
ステンレスはサビに強く、強度も高い材質です。
しかし、長期間油汚れや洗剤が付着したまま放っておくと腐食が進み、最悪の場合シンク自体に穴が開いてしまうこともあるのです。
シンクを清潔に保つことで、衛生面だけでなく詰まりの予防やキッチン自体の寿命を長持ちさせることもできます。

自宅でできるシンクの掃除術

ぬめりの除去には重曹とクエン酸が効果的

シンクのぬめりは触るのをためらってしまいますが、実は汚れ自体はそれほど頑固ではないため、簡単に除去できるのです。
おすすめなのが、重曹とクエン酸を使用した掃除術です。

まずは三角コーナーや排水口に取り付けてあるゴミ受けかご、排水口カバーやワントラップなど、ぬめりが付きやすい部品をすべて取り外してバケツなどに入れます。
そこに重曹1カップとクエン酸1/2カップを直接振りかけてください。
その上から45℃程度に冷ましたお湯を注ぐと、重曹とクエン酸が反応し、二酸化炭素の泡が出てきます。
この泡がぬめりや油などの汚れを除去してくれるので、換気をしながら30分ほど放置します。

排水口やシンク全体も同様に重曹とクエン酸の掃除が効果的です。
時間が経ったら泡を流し、取り切れなかったぬめりをスポンジなどでこすり落としてください。
重曹には活性化を抑える効果や消臭効果があるため、きれいなシンクを維持できます。

排水口の詰まりにはパイプクリーナーがおすすめ

排水口が詰まり初めてゴボゴボと音がする場合は、早めの対処が肝心です。
市販のパイプクリーナーにはさまざまな種類がありますが、シンクの詰まりの除去には水酸化ナトリウムの濃度が濃いものが最適です。
パッケージの裏側にある成分表を見てもらうと成分濃度が記載されていますので、比較的頑固な詰まりの場合は水酸化ナトリウムが1%以上のものがよく効きます。
パイプクリーナーを使用する際は製品ごとの説明書きをよく読み、安全にご使用ください。

また、パイプクリーナーは放置時間が決められています。
長く時間を置けば置くほど効果が高くなるのでは、と考えがちですが、放置時間が長すぎると一度分解された汚れが排水管のトラップ部分など一箇所に固まってしまい、かえって詰まりの原因を作り出してしまいます。
放置時間は長くしすぎないようにしてください。
もしも汚れが取り切れていないようでしたら、何度か繰り返し使用していただくことで排水管がきれいになります。

シンクのぬめりを予防する裏技

ぬめりの除去には小まめな掃除が最適ですが、それでも気が付けば発生するぬめりにうんざりという方も多いことでしょう。
そんな時は、丸めたアルミホイルが効果的です。

方法は、アルミホイルの切れ端をふんわりと丸め、2cmほどの球体にしたものをいくつか用意し、ゴミ受けかごや三角コーナーに入れておくだけです。
アルミホイルは水に濡れることで金属イオンを発生させます。
雑菌はこの金属イオンを嫌うため、繁殖を防ぐ効果があるのです。

油汚れの付着を抑えてきれいなシンクを保つには

小さなことではありますが、油をシンクに直接流さない、洗い物の際は汚れをざっと拭き取ってから洗うなどの対策で油汚れによるシンクのトラブルは劇的に減らせます。
また、洗い物の後で45℃ほどのお湯を1分ほど流すだけでもシンクや排水管に流れ込んだ油を流し切れます。

水道の詰まりや排水管のトラブルは早めの修理を

シンクの詰まりがどうしても解消できない、排水管に破損箇所があるなど、水回りのトラブルの際は早めの対処が必要です。
水道のトラブルの際は、ぜひ専門の修理業者にご相談ください。