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水のトラブルに関するコラム詳細

キッチンのシンクのつまりなど、トイレや洗面所、お風呂などの水回りの修理・対処方法一覧

トイレ、キッチン、お風呂、洗面所といった水回りは毎日使う場所です。
その利用頻度は住む人数や生活スタイルによって異なるものの、汚れは毎日蓄積していきますし、部品の劣化は日々進んでいきます。
そうしたことが原因となって突然漏れが起こったり、詰まってしまうという水回りのトラブルが発生してしまいます。

今回は水回りのトラブルの事例を6つ紹介します。
いつ起こってもおかしくない水のトラブルに対処できるようにしておきましょう。

目次

●シンクの詰まりを何とかしたい!流れなくなる原因は?

シンクの詰まりを何とかしたい!流れなくなる原因は?

キッチンの床が水浸し!詰まりによる逆流に要注意

シンクの排水口がいつの間にか詰まってしまっていることがあります。
蛇口から流した水の流れが悪いと感じたら、要注意です。
シンクの排水口は毎日さまざまな物が流れ込みますので、気付けば完全に水の通り道が塞がれていたという事態にもなりかねません。
排水口が詰まってしまうと水が流せないだけでなく、逆流した水が溢れてしまうケースもあるのです。
今回は、シンクの排水口が詰まる原因と対処法、家庭でできる予防法をご紹介します。

キッチンの排水口は油でギトギト

調理後のフライパンに付いた食用油やオイル入りのドレッシング、さまざまな調味料に含まれる油など、キッチンの排水口は油汚れが流れ込む頻度が非常に高い場所です。
洗剤で分解されなかった油は排水口の内側で冷えてしまうため、パイプにこびり付いてしまうことがあります。
こうなると油汚れで排水管が狭まる危険性があるのです。
また、食器洗いなどで使用した洗剤のカスも排水口に流れ込むと油汚れに絡まり、そこにさらに雑菌が繁殖することでヘドロのような汚れの塊ができ上がります。
こうした汚れの塊が溜まると、水の流れがどんどん悪くなっていきます。

さらに、ゴミ受けかごを洗った後にうっかり戻すのを忘れていたりすると、たまたまシンクに落ちてしまったラップや食品パウチの切れ端、チューブ入り調味料のキャップといった固形物が排水口に落ちてしまうことがあるのです。
固形物が排水口に詰まってしまった場合、水を通さないうえ、自然に溶けてなくなることもありません。
そのため、詰まりをよりひどくしてしまうのです。
とくにラップなどの面積が広いものは、広がった状態で詰まってしまうと完全に水の流れを塞き止めてしまう危険性があります。

排水口が詰まってしまったら?

排水口の詰まりは通常はゆっくりと進行します。
水を流した時に排水口に溜まりがちになっている場合や、ゴボゴボと嫌な音がするときは、排水管が詰まりかけているサインです。
この段階で早めに対処をしておけば完全な詰まりを防げるのですが、もしも急速に詰まりが加速してしまった場合やつい水が流れなくなるまで詰まりを放置してしまった場合は、まずは水が流れる状態に戻さなければなりません。

水が流れない場合はラバーカップや真空式パイプクリーナーの使用が最適です。
ラバーカップはトイレに使用するものではと思いがちですが、実はキッチンのシンクや洗面台の排水口、お風呂場の詰まりの除去にも効果があるのです。
使い方は、シンクの排水口をラバーカップで覆ってください。
水が少ない場合は、一度カップが被る程度までシンクに水を張ってください。
その状態で何度か押し込むことで水が流れるようになる可能性があります。
ラバーカップにはお椀型のものと先端に筒状のゴムが付いた形状のものの二種類がありますが、シンクや洗面台、お風呂場などで使用するのであればお椀型のものが使いやすくおすすめです。

詰まりの除去にはパイプクリーナーがおすすめ

水が流れる状態であれば、パイプクリーナーを使用することで排水口に溜まったゴミや汚れを洗い流せます。
また、パイプクリーナーの成分に含まれる次亜塩素酸ナトリウムには優れた殺菌効果がありますので、排水口の嫌な臭いも同時に軽減してくれます。
キッチンのシンクに使用する場合は、水酸化ナトリウムが多く配合されている製品が油汚れによる詰まりには効果的です。
パッケージに濃度が記載されている場合がほとんどですので、水酸化ナトリウム、もしくは苛性ソーダの割合の高いものを使用することで詰まりをしっかりと取り除けます。

注意点ですが、パイプクリーナーを使用する際は、表記された時間を大幅に超えて放置することはやめください。
長く置くことで汚れがしっかりと流れるのではと思いがちですが、一度溶けた汚れが排水管の勾配によって一箇所に溜まってしまうことがあります。
そうすると溜まった汚れが再び絡まり、よりひどい詰まりになってしまうケースがあります。
また、パイプクリーナーを洗い流す際は、必ず水で流すようにしてください。
お湯を使用すると薬品が急激に反応し、有害なガスが発生する可能性があります。

排水口の詰まりを予防しましょう

排水口の詰まりを予防するには、油汚れをなるべく流さないことが一番です。
揚げ物などに使用した大量の油は固めてきちんとゴミとして処理してください。
また、食器や調理器具を洗う場合は、一度キッチンペーパーなどで拭き取ってから洗うことで排水管の内部に溜まる油を減らせます。
また、油は熱によって液状になりますので、一日の終わりに40℃程度のお湯を1分ほど流し続けることで詰まりの予防になります。

このとき気をつけていただきたいのが、殺菌効果があるからと熱湯をシンクに流すのはやめください。
食中毒菌のほとんどは75℃以上の高熱で1分以上加熱しなければ死滅しません。
万が一排水管に塩化ビニール素材のパイプが使用されていた場合、熱湯を流してしまうと熱で変形してしまう恐れがあります。
万が一排水管が破損してしまった場合や詰まりが除去できない場合は、修理専門業者に依頼することをおすすめします。

●お風呂の詰まりは蛇口と排水口!家庭でできる対処法は?

お風呂の詰まりは蛇口と排水口!家庭でできる対処法は?

お風呂場で起こる水回りトラブル

水回りのトラブルと言えば、詰まりによるものが大半です。
詰まりのトラブルが起こる場所は排水口だけではありません。
排水口と比べれば件数は少ないのですが、蛇口が詰まってしまうというトラブルも発生するのです。
今回は、お風呂の排水口や蛇口で起こる詰まりの原因と対処法について解説します。

排水口の詰まりの原因と対策

・排水口の詰まりは髪の毛から

お風呂場の排水口は、想像以上に髪の毛が流れ込みやすい場所です。
健康な方でも、髪は一日に100本程度抜けてしまうといわれています。
日中は髪を結ぶという方や、整髪剤でしっかりとセットしている方もいます。
抜けても髪はその場で落ちずに、他の髪と一緒に頭皮に残っていることがあるのです。
シャンプーをした際に抜けた髪がすべて洗い流されますので、お風呂場の排水口はすぐに汚れてしまいます。
ヘアキャッチャーを使用していた場合も、隙間から流れた髪は排水口の内部に溜まってしまうのです。

また、お風呂場で洗い流した皮脂や垢、せっけんカスなどが排水口に流れ込むことで固まり、雑菌が繁殖します。
菌の出すヌメリで排水口の内部はヘドロのようなゴミで覆われてしまい、水が流れなくなってしまうのです。
また、お風呂の排水口に固形物が流れ込んだ場合、詰まりの原因になります。
たとえば掃除中にヘアキャッチャーや封水筒などの部品を外していた場合、そこに洗剤のキャップや洗っていた子ども用のおもちゃ、ヘアピンなどの小さなものが落ちてしまった場合、排水口の内部で詰まってしまうのです。

・排水口の詰まりを除去する方法は?

排水管の詰まりを除去するには、パイプクリーナーの使用がおすすめです。
市販されているパイプクリーナーにはさまざまな製品がありますが、お風呂場の髪の毛による詰まりには次亜塩素酸ナトリウムが効きます。
詰まりの原因が固形物だった場合は、排水トラップを確認してください。
手が届く場所であれば除去が可能ですが、そうでない場合は業者に修理を依頼する必要があります。

排水口の詰まりを予防するには

ヘアキャッチャーが髪の毛でいっぱいになっていると、それだけで水の流れが悪くなってしまいます。
また、排水口部分でゴミが溜まってしまうと雑菌に感染するリスクが上がり、衛生的にもよくありません。
詰まりの予防のためにも、小まめな掃除がおすすめです。

また、詰まりがない場合であっても定期的にパイプクリーナーを使用することで、詰まりを未然に防げます。
このほか、詰め替え用の洗剤やシャンプーなどの袋の切れ端など、ちょっとしたゴミが詰まりの原因になってしまうことも多いため、排水口に固形物が流れ込まないよう注意をするだけでも詰まりのリスクは減らすことが可能です。

蛇口の詰まりの原因と対処法

・砂利やサビが詰まっている場合

蛇口から出てくる水が井戸水を使用している場合や、近くで水道工事をしていた場合、水道管の水に細かい砂利が入り込むことがあります。
また、水道管が経年劣化でサビていた場合、小さなサビの塊が水に交じることがあるのです。
こういった不純物を取り去るために、水道の蛇口にはストレーナーというフィルターが取り付けられています。
このストレーナーが目詰まりを起こすと、水が蛇口から出にくいという症状が起こります。

ストレーナーは混合水栓の水とお湯の止水栓に取り付けられていますので、まずは止水栓を閉めてください。
ストレーナーを外したら、不要になった歯ブラシなどでゴミを取り除いてください。
ストレーナーを掃除しても水が出にくい場合、蛇口の先端についている泡沫キャップにゴミが詰まっている可能性があります。
泡沫キャップは道具を使わずに、手で簡単に外せます。
こちらもストレーナーと同様に歯ブラシなどでゴミを取り除いてください。
シャワーヘッドからの水が出にくい場合は、シャワーヘッドとホースの接続部分にストレーナーが組み込まれていますので、目詰まりを起こしているようであればきれいにしてください。

・給湯器の温度設定による場合

冷たい水は問題なく出るのに、お湯を出したときだけ水が出にくいという場合は、給湯器の温度設定が低いことが原因である可能性があります。
混合水栓の場合、お湯と水を蛇口の内部で混ぜることでちょうどいい温度のお湯を出しています。
給湯器の温度設定が低めの場合は水と混ぜることなくお湯だけが蛇口から出てくるのです。
給湯器の容量が小さい場合、十分な湯量を供給できずに水圧が下がっている可能性があるのです。

この場合は、給湯器の温度を高めに設定し、水と混ぜて使用することで問題が解決する可能性があります。
上記を試しても水が出ないという場合は、蛇口そのものや水道管に不具合があるかもしれません。
この場合はご家庭では対処ができない場合もありますので、業者に修理を依頼してください。

●タンクの老朽化は水漏れのもと!自宅でできる修理方法

タンクの老朽化は水漏れのもと!自宅でできる修理方法

トイレの水が漏れ出すと?

トイレの水を流し終えても、チョロチョロと水音がし続けるというケースがたびたび起こります。
この場合、便器の中にいつまでも少量の水が流れ続けていることがほとんどです。
トイレにはよく起こる事態なので自覚がないという場合もありますが、実はこの症状は水漏れです。
トイレの水漏れは主に排水管が傷ついて起こる場合と、タンクや給水管からのまだきれいな水が漏れ出すケースの二つのパターンがあります。
排水管や給水管から水が漏れている場合は床が水浸しになるというわかりやすい症状が出ますので、すぐに異常に気付けます。
しかし、タンクからの水漏れの場合は漏れた水が便器の中に流れ込むため、床が濡れるという異常が起こりにくいのです。
そのため、水漏れに気付かずに見落としてしまっていたというケースが頻発します。

たかが水漏れと思うかもしれませんが、タンクからの水漏れは実際にはかなりの量が流れてしまっていることが多く、放置した結果水道代がとんでもないことになっていたという事態にもなりかねません。
今回は、タンクからの水漏れの原因と対処法について解説します。

古いトイレは要注意!タンクの老朽化による水漏れとは?

トイレのタンクにはさまざまな部品が使用されています。
この部品が古くなり、不具合が生じるとタンクからの水漏れを引き起こすのです。

・ボールタップの不具合による水漏れ

タンク内の水位に応じて給水管の水を出したり止めたりする働きをしているのが、ボールタップという部品です。
ボールタップは取り付けられた浮き玉でタンクの水位を感知しており、水位が下がって浮き玉が沈むと給水管を塞いでいる弁が外れて給水が開始されます。
水がタンクに溜まって浮き玉が上がれば給水管が塞がれ、水の供給がストップする仕組みです。
そのため、浮き玉に何らかの支障が出て浮き上がる動作をしなくなると、給水が止まらずに水が出たままになるため、便器内に漏れ出してしまうのです。

ボールタップや浮き玉は、ホームセンターで簡単に手に入れられます。
浮き玉の破損の場合、浮き玉だけを交換するという方法もありますが、手順がやや複雑になります。
自宅での修理が初めてという場合は、ボールタップと浮き玉がセットになっている製品もありますので、一式まるごと交換をする方が簡単です。

・ゴムフロートの劣化

タンクから便器に水を流す排水管のそばには、ゴムフロートと呼ばれる球状の部品が取り付けられています。
このゴムフロートが栓の役割をして、使用時以外は便器に水が漏れないような構造になっています。
しかし、ゴムフロートが劣化するとゴムの破損や変形することによって栓の役割を果たせなくなることがあるのです。

この場合、ゴムフロートを交換することで水漏れが改善します。
ゴムフロートの交換時期は、触った時に黒い汚れが付いてくるかどうかです。
指先が黒く汚れるようであれば、交換のサインです。

・オーバーフロー管の破損

タンク内には、タンクの外に水が漏れるのを防ぐため、オーバーフロー管という管が取り付けられています。
このオーバーフロー管ですが、細長い筒状の部品のため衝撃に弱く、タンク内の部品の点検や交換などを行っているうちに破損してしまうことがよくあります。
オーバーフロー管が破損してしまうと、破損の位置から便器内に水が漏れ続けてしまうのです。
こうなるとタンクには水が溜まらず、給水も止まらないという事態を引き起こしかねません。

オーバーフロー管が破損した場合、タンクから突き抜ける形で管を設置しなければならないため、一度タンクを取り外す必要があります。
ご家庭で交換ができないわけではありませんが、かなりの力仕事になりますので、無理だと感じた場合は専門業者に依頼することをおすすめします。

タンクの外側に水が漏れている場合

稀にトイレのタンクが破損し、水が外に漏れ出してしまうことが起こります。
何か物をぶつけた場合や、劣化によって起こる事態ですが、この場合はタンクそのものの交換が必要です。
古いものなどは生産が終了していて交換が不可能な場合もあります。

タンクの交換にはおよそ10万円という修理費がかかります。
万が一トイレごとの交換となった場合は、高い場合は30万円を超える出費になる可能性も否定できません。
タンクが破損した場合、応急処置として水回りに使用できる補修シートやパテなどで一時的に水漏れを止めることが可能です。

タンクレストイレの水漏れは専門業者へ

スッキリとした外観が人気のタンクレストイレですが、こちらも水が流れ続けて止まらなくなるというトラブルが起きることがあります。
タンクレストイレはタンクの付いているタイプのトイレと違って構造が複雑なため、自力での修理は非常に難しくなっています。
もしもタンクレストイレの水漏れに気付いたら、修理業者に対応を依頼した方がスムーズな対処が可能です。

●洗面所の水漏れにご用心!水が漏れた時の対処法は?

洗面所の水漏れにご用心!水が漏れた時の対処法は?

洗面台からの水漏れは危険?

洗面台を使おうと思ったら、床が水浸しになっていたというケースがたびたび起こります。
洗面所は比較的狭い空間ですので、水漏れを放置すると湿気が溜まってしまう場合があります。
湿度が上がるとカビの繁殖の危険が考えられるのです。
カビが繁殖するとアレルギーの原因にもなってしまうため、小さなお子さんや年配の方、免疫力が一時的に下がっている方の場合はとくに注意が必要です。
また、水漏れを放っておくと床板が腐ってしまう原因になりかねません。
木材が腐るとシロアリが湧くなど、建物そのものへのダメージが非常に心配です。

また、マンションなどで階下に人が住んでいる場合、水漏れを放置しておくと、床に染み込んだ水が下の階にまで被害を与えることも考えられます。
こうなってしまうと、場合によっては損害賠償を請求されるなどの対人トラブルに発展しかねません。
こうした二次被害を防ぐためにも、洗面所の水漏れは早めの対処が肝心です。
今回は、洗面所から水が漏れる原因と対策をご紹介します。

洗面台の蛇口から水が漏れるトラブル

・パッキンが古くなっているケース

水道の蛇口には接続部分からの水漏れを防止するため、パッキンが使用されています。
しかし、このパッキンはゴムでできているため、10年も使い続ければ劣化により水が漏れてしまうことがあるのです。
蛇口を分解してパッキンを取り出し、表面を確認してください。
まだ弾力があり、表面に傷がついていない状態であれば、ゴミが付着したことによる一時的な水漏れの可能性があります。
その場合はパッキンや接続部分のゴミをきれいに取り除くことで水漏れが改善します。

パッキンにひび割れができている場合や、見た目はきれいでもゴムが硬くなってしまっている場合は部品との間に隙間ができてしまい、そこから水漏れが起こるのです。
パッキンが古くなっている場合は、新しいものと取り替えてください。

・シングルレバー混合水栓の場合

洗面台の蛇口によく使用されているシングルレバー混合水栓ですが、パッキンのほかに、内部に組み込まれているバルブカートリッジが劣化することで水が漏れてしまうケースがあります。
この場合、バルブカートリッジを交換することで水漏れが改善する可能性があります。
注意点ですが、バルブカートリッジはメーカーや品番によって部品の種類が変わるため、購入の際は品番をよく確かめてからお買い求めください。

・蛇口の部品交換を行う際はご注意を

蛇口はご家庭で部品交換を行えますが、長年メンテナンスをしていなかった蛇口の場合、部品同士が固着してしまい、硬くなっている場合があります。
蛇口を分解する際に無理をしてしまうと、お湯と水の給水管がよじれてしまい、最悪の場合は給水管自体が破損し、水漏れを悪化させてしまうケースが考えられます。
蛇口の修理は難しいと感じたら、無理をせず業者にご相談ください。

排水管の不具合による詰まり

・パッキンが劣化している場合

蛇口と同様に、排水管の継ぎ目にもゴムパッキンが使用されています。
排水管の継ぎ目から染み出すように水が漏れてくる場合、パッキンを新しいものと交換してください。
稀にパッキンではなく、継ぎ目のナットが緩んでいることが原因で水が漏れてしまうことがあります。

この場合、ナットを締めれば水漏れが改善しますので、まずは一度ナットを締めて水漏れが改善したかを確認してください。
ナットを締め直しても水漏れが続く場合、ナットを緩めて排水管トラップを取り外し、パッキンを新しいものと交換してください。

・排水管が詰まっている場合の対処法

排水口から水が逆流してくる場合は、詰まりが原因で水が流れなくなっている可能性が高いです。
この場合、まずは逆流した水を流す必要があります。

詰まりの除去にはラバーカップや真空式パイプクリーナーが最適です。
排水口にカップを押し当て、何度か水圧をかけることによって詰まりが解消される場合があります。
詰まりが取れたら、排水口の内部の汚れをしっかりと落とす必要があります。
パイプの内部の汚れは、排水トラップを取り外して直接ワイヤーブラシなどできれいにするという方法がありますが、手間がかかって大変という場合はパイプクリーナーなどの洗浄液の使用がおすすめです。

排水管や給水管に破損箇所がある場合

排水管や給水管は、劣化によって破損することがあります。
この場合は水道管そのものの交換が必要です。
水道管の交換作業は自宅では行えませんので、業者に依頼をする必要があります。

業者の到着までに時間がかかる場合や、すぐに業者を手配できない場合は、防水テープなどを巻くことで応急処置が可能です。
水回りの応急処置には、自己癒着テープの使用をおすすめします。
自己癒着テープは、引っ張りながら巻くことでテープ同士がしっかりとくっつくため、水漏れが起こりにくいのです。
防水テープなどで応急処置を行う場合は、テープを剝がれにくくするため、破損部分の汚れと水分をしっかりと拭き取った状態でテープを巻いてください。
水道管の破損や、自宅で対処できない水漏れの際は、無理をせずに業者にご相談ください。

●キッチンの排水管に起こる水漏れトラブルに対処するには?床の後処理を忘れずに

キッチンの排水管に起こる水漏れトラブルに対処するには?床の後処理を忘れずに

キッチンの水漏れトラブルは非常に厄介!

調理や食器洗いなど頻繁に使用するキッチンのシンクですが、水漏れによるトラブルに悩まされることがあります。
シンクの蛇口からポタポタと水が垂れている場合は原因がわかりやすいです。
しかし、一見正常に見えていたのにある日突然足元に水たまりができていたという場合、シンク下の収納スペースなどで水漏れが深刻化していた可能性があります。
水漏れに気が付かないまま時間が過ぎてしまうと収納棚や床板が腐ってしまうでしょう。
木材が腐ってしまうとカビやダニ、シロアリが発生する恐れがあり、室内の衛生環境を悪化させてしまう可能性があるのです。

また、フローリングの床などは濡れたまま放置してしまうと床がめくれてしまうケースがあります。
フローリングがめくれてしまった場合、張り替える必要があります。
その場合にかかる費用は、6畳でおよそ10万~20万円と非常に高額です。
そういった事態を避けるためには、早めに水漏れに気付くことが重要です。
今回は、シンクの排水口から水が漏れた場合の原因と対処法をご紹介します。

排水管の継ぎ目から水が染み出すケース

・ナットの緩みで水漏れが起こる

キッチンのシンク下を見てみると、排水口から排水トラップという部分を通り、排水管へと水が流れていくのがわかります。
排水口は下水道と直接つながっている部分です。
そのため、悪臭や虫などの被害を避けるため、排水口付近には常に少量の水が溜まるように設計されています。
この水を溜めておく場所を、排水トラップと呼びます。
排水口に直接排水パイプが取り付けられているわけではないため、排水設備には管の継ぎ目が何箇所もあるのです。
この継ぎ目のナットが緩んでしまうことで水が漏れてしまうケースがあります。

この場合はナットを締め直すことによって水漏れが改善する可能性がありますので、排水管の継ぎ目からじわじわと水が漏れてくる場合は、まずナットの緩み具合を確かめてください。
注意点ですが、継ぎ目部分からの水漏れには別の原因がある場合もあります。
水漏れが直らないからと言って必要以上にナットをきつく締めてしまうと、部品の破損につながりますのでご注意ください。

・排水口パッキンは消耗品

排水管の継ぎ目の部分には、水が漏れるのを防ぐためのパッキンを使用しています。
このパッキンは消耗品です。
ゴム製のパッキンの寿命は10年程度と言われているため、設置から年数の経っているシンクの場合、排水口や排水管の継ぎ目に使用されているパッキンが劣化している可能性があります。
パッキンの劣化はよくあるトラブルですので、ホームセンターなどでも交換用のパッキンを取り扱っていることが多く、購入しやすい部品です。

新しいパッキンを用意したら、一度排水トラップの接続部のナットを緩めてトラップを取り外してください。
パッキンは排水トラップを挟む形で排水口側と排水パイプ側の二箇所に取り付けられています。
新しいパッキンを取り付ける際は、部品の周りにゴミや汚れが溜まっていないか確認をしてください。
パッキンにゴミが挟まってしまうと隙間ができ、そこから水が漏れてしまうことがあります。
パッキンを交換したら、水を流して水漏れが改善しているかを確かめてください。

排水管に破損箇所がある場合

排水管も物ですので、耐用年数が決まっています。
通常であれば40年ほどは安全に使用できる場合がほとんどですが、使い方によっては排水管にダメージを与えてしまい、破損させてしまうことがあるのです。
排水管が傷ついた場合、交換をする必要があります。

この交換作業は残念ながら、ご家庭でできるものではありません。
排水管が破損した場合は、修理業者に依頼する必要があるのです。

・固形物が原因で起こる破損

排水口にスプーンやフォークなどのカトラリーを落としてしまった場合、詰まりの原因になります。
このカトラリーを無理に取り出そうとした場合、狭い排水管の内側に引っかかって傷をつけてしまうことがあるのです。
特に焦ってラバーカップなどの道具を使用してしまうと、鋭利な物が落ちていた場合に破損の原因となります。

カトラリーを落とした場合は排水トラップを取り外し、丁寧に取り除いてください。
万が一落としたものが排水トラップより奥に流れてしまった場合は業者にご相談ください。

・熱湯による破損

排水パイプには塩化ビニール素材が使用されている場合があります。
この塩化ビニール素材ですが、扱いやすい反面、耐熱性はそれほど高くありません。
60~80℃程度のお湯を流し込んでしまうと、パイプが変形するケースや溶けて穴が開いてしまうことがあるのです。
よく、ゆでた麺類や野菜の水を切るため排水口に沸騰したばかりの熱湯を流してしまうことがありますが、このお湯が原因でパイプにダメージを与えてしまうことがあります。

お湯を流す際は水を出しながら温度を下げて流すなど、工夫が必要です。
万が一排水管に穴が開いてしまった場合は、すぐに業者にご相談ください。

●お風呂場で起こる水漏れトラブル!浴槽の水が減る場合はどうしたらいい?

お風呂場で起こる水漏れトラブル!浴槽の水が減る場合はどうしたらいい?

お風呂の水漏れトラブルは蛇口以外の場所でも起こる

お風呂場の水漏れと言えば、蛇口から水が漏れるケースが思い浮かびます。
実は蛇口以外の場所から水漏れが起こるケースもたびたびあります。

中でもとくに厄介なのが、お風呂場の浴槽から水が減ってしまうトラブルです。
一般的に家族向けとして普及している浴槽の容量は300リットルほどのものが多く、それだけの量の水が毎回漏れてしまうと考えると、かなりの出費です。
今回はお風呂の浴槽の水が減る原因と、自宅でできる対処法についてご紹介します。

排水栓が劣化している場合の対処法

浴槽の水が減ってしまう場合、まず考えられるのが排水栓に不具合が生じているケースです。
浴室の排水栓にはゴム栓を詰めるタイプと、ボタンを押すことで栓をするワンプッシュ排水栓の二種類があります。
どちらも経年劣化によって不具合が出やすい部分ですので、水漏れがあると感じた場合はまず排水栓の状態を確認してください。

・ゴム栓を使用している場合

浴槽に使用する排水栓はゴムでできているため、劣化によって傷が付いたりゴムが硬くなったりすることによって隙間ができてしまうことがあります。
見たところ傷がないという場合でも、ゴムが劣化によって固くなっていると栓として機能しない場合がありますので、取り付けから長い年月が経過している場合はご注意ください。

ゴム栓の劣化が原因の場合は、サイズの合う栓と取り替えるだけで水漏れを直せます。
ゴム栓はタイプによって鎖ごと交換するものと、栓の部分だけを交換する場合がありますので、購入の際はサイズのほかにゴム栓のタイプについても確認したうえでお買い求めください。

・ワンプッシュ排水栓の場合

ワンプッシュ排水栓の場合、金属製の栓の内側にパッキンが取り付けられていますので、こちらもパッキンの状態を確認する必要があります。
ワンプッシュ排水栓は、栓を開けた状態で上に引き抜くことで取り外せます。
パッキンにひび割れができている場合や、ゴム栓と同様に弾力がなくなっている場合は取り替えのサインです。
パッキンに破損箇所がなくても、ねじれている場合などは水漏れの原因になりますので、パッキンを取り付ける際はねじれがないかをご確認ください。
また、パッキンにゴミが付着している場合も水漏れが起こります。
排水口部分やパッキンのゴミを不要な歯ブラシなどで擦り落とすことで水漏れが改善する場合があるのです。

ワンプッシュ排水栓の場合、ヘアキャッチャーや整流ピースといったパーツの取り付けが間違っているせいで正しく栓がされず、水が漏れていることもあります。
ヘアキャッチャーなどの部品もゴミが付着していないか確認したうえで、正しくセットしてください。
ワンプッシュ排水栓の場合はゴミが溜まりやすいため、水漏れがない場合でも定期的に掃除を行うことをおすすめします。
排水栓の掃除が済んだら、排水栓をパチンと音がするまで押し込んでください。
排水栓を閉め、水漏れが改善していれば作業は終了です。

浴槽そのものが破損している場合

浴槽に使用されている素材は人工大理石やアクリル、ステンレスなどさまざまです。
いずれにしても日常的に使用する上ですぐに破損してしまうものではありませんが、経年劣化によって不具合が生じることはあります。
特に浴槽の縁に座るなどして日常的に負荷をかけ続けてしまった場合や、シャワーヘッドなどの硬いものが当たった場合など、破損してしまうことがあるのです。

浴槽に傷ができてしまった場合、水回り専用の補修シートやパテなどで破損部分を覆うことで応急処置が可能です。
しかし、広範囲にわたって破損している場合や、補修しても水が漏れてしまう場合は浴槽そのものを交換する必要があります。

風呂釜と浴槽をつなぐパイプから水が漏れる

浴槽にお湯が溜まりにくい、追い焚きをすると湯量がどんどん減ってしまうという症状がある場合は、風呂釜と浴槽をつないでいる水道管が破損している可能性があります。
この場合、浴槽内部に取り付けられている循環口の位置で水漏れが止まるという特徴がありますので、水の減り方で判断が可能です。
風呂釜で沸かしたお湯が途中で漏れ出してしまう場合、水漏れの程度や箇所によっては建物そのものに被害をもたらす危険性があるのです。
水漏れによって建物に使用されている木材が腐ってしまったり、サビなどが発生して金属の劣化を早めてしまったりというケースは実際に起こります。

また、マンションやアパートといった集合住宅に住んでいる場合、下の階に水が漏れ出す恐れもあります。
階下の部屋で家財や家電などに被害が出てしまった場合、損害賠償を請求されるケースもありますので、水漏れの可能性がある場合は早めに業者に連絡し、調べてもらってください。
もしも水道管が破損していた場合、ご家庭での応急処置や対処は難しいため、業者による修理が必要となります。