水のトラブルに関するコラム詳細
水道の蛇口を自分で交換!正しい交換方法は?
蛇口の交換は、取りつけ穴の数や設置場所によって方法が変わってきます。寿命を迎えた蛇口を使い続けていると、水漏れや水道設備の修理が必要となる可能性も出てきますので、古い蛇口は早めの取り換えがおすすめです。
本記事では、多くのご家庭で採用されている蛇口のタイプ別に取り換え方法を解説しています。水道の蛇口をご自身で交換したい方は、ぜひ参考にしてください。
蛇口の寿命はいつ?
利用頻度にもよりますが、一般的に蛇口の寿命は10年前後と言われています。サビやガタつき、水もれや甲高い音が目立ち始めた蛇口は交換をするタイミングに来ていますので、ご利用中の蛇口にこれらの症状が出ていないか確認をしてみましょう。
水道の蛇口を交換する方法
キッチンや洗面台で使用される蛇口には多くの種類があります。ただし、設置場所が違っていても取り換える方法は基本的に同じです。
こちらの項目では、一般家庭で多く採用されている以下4タイプの蛇口を例に、取り換え方法を解説していきます。
- 壁付き蛇口
- 台付ワンホール蛇口
- 台付ツーホール蛇口
- 単水栓蛇口
ご自身で水道の蛇口を取り換える際は、ご利用中の物と照らし合わせながらご覧ください。
・壁付き蛇口の交換
壁付き蛇口を取り付ける際は、壁とクランクの間にスペースが空かないよう、シールテープを適度に巻くことがポイントです。取り換える際は以下の手順を参考にしてください。
1.止水栓を閉めます。
2.蛇口本体の根元にあるネジを時計回りにまわしてはずします。
3.クランクを反時計回りにまわしてはずします。
4.新しい蛇口のクランクにシールテープを5~8回巻きつけます。
5.クランクがハの字になるよう取りつけます。
6.新しい蛇口が水平になるよう取りつけます。
7.止水栓を開きます。
蛇口を取りつけたあと、万が一水漏れを起こすようであれば、シールテープを再度巻きなおしてみましょう。
・台付ワンホール蛇口の交換
台付ワンホール蛇口は多くのキッチンで採用されている蛇口タイプです。取り換える際は、以下の手順を参考にしてください。
1.止水栓を閉めます。
2.古い配管部品を取りはずします。
3.古い蛇口の根元部分にある六角ナットをはずし、蛇口をはずします。
4.上面施工用アダプタを取りつけます。
5.新しい蛇口を設置し、逆止弁と給水ホースを取りつけます。
6.止水栓を開きます。
ワンホール蛇口の根元にある六角ナットをはずす際は、非常に狭いスペースに工具を差し込む必要があります。お手持ちの工具によってはうまく入らない場合もありますので、交換前に工具とスペースの具合をチェックしておきましょう。
・台付ツーホール蛇口の交換
台付ツーホール蛇口は、多くのご家庭の洗面台で採用されている蛇口タイプです。取り換える際は、以下の手順を参考にしてください。
1.止水栓を閉めます。
2.給水・給湯管の接続部分にあるナットをはずします。(※逆止弁が付いている場合は、一緒に取りはずしてください。)
3.ナットをはずし、蛇口を取りはずします。
4.2つの穴に新しい蛇口を差し込みます。
5.パッキン→座金→ナットの順で部品をクランクにつけます。
6.上面施工アダプタを取りつけ、給水・給湯管のナットを締めます。
7.止水栓を開きます。
ツーホール蛇口のハンドルは、正面から見て右が水、左がお湯と決められています。新しい蛇口に取り換える際は、蛇口の向きに十分注意をしましょう。
・単水栓の蛇口交換
単水栓は、公園や小学校、庭先など、多くの場所に設置されている最もスタンダードな蛇口です。取り換え方法は今まで解説してきた中で最も単純なので、交換作業がはじめてという方でも、かんたんに交換できるでしょう。取り換える際は、以下の手順を参考にしてください。
1.止水栓を締めます。
2.蛇口の根元を持ち、反時計回りにまわしながら古い蛇口をはずします。
3.新しい蛇口を配管に仮取り付けし、何回転ではまるか確認します。
4.新しい蛇口をはずし、クランクにシールテープを6~7回巻きます。
5.新しい蛇口を配管にはめ、手順3で確認した回数より1回転少ない回数で取りつけます。
6.止水栓を開きます。
手順5で蛇口を取りつけた後に回転を戻してしまうと、シールテープがよれてしまい、水漏れを起こしやすくなります。万が一手順5できつくはめすぎてしまった場合は、一度蛇口を取りはずし、シールテープを巻きなおしてください。
自分で出来ない場合は業者へ依頼
ご自身での蛇口交換が難しい場合は、専門業者に依頼をしましょう。蛇口の交換を業者に依頼した場合の料金相場は10,000~15,000円が相場といわれています。業者に依頼をすれば、水漏れや取り付けミスを起こすリスクもないですし、水栓スパナやレンチを一から揃える必要もないのでおすすめです。
蛇口の交換を行う際は、のちのち水漏れが起きないよう、本記事を参考に、パッキンやナットなどを正確に取り付けましょう。