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水が出ない!マンションなどの突然のトラブルの原因と対処法

私たちの暮らしに不可欠な「水」。水が突然出なくなったら、とても困りますよね。水道の蛇口をいつものようにひねっても水が出ない、という事態になったときに考えられる原因や、自分でできる適切な対処法を事前に知っておくことはとても大切です。今回は、水が出なくなった場合の原因や対処法について解説します。

 

 

 

断水や水道代の滞納の場合の原因と対処法

まずは、案外見落としがちなケースとして、水道工事中や水道料金の滞納などがないかを確認してみましょう。

1.近所で水道工事が行われていないか

近隣で新築工事やリフォーム工事が行われる場合には、その周辺で一時的に断水になることがあります。ご近所さんや、マンションであれば管理会社や大家さんに確認し、工事が終わるまで待ちましょう。断水が終わると、元通り水道を使うことができるようになります。

また、大地震などの災害によって断水となっているケースが考えられる場合には、厚生労働省のサイトで情報公開されているので確認しましょう。

2.水道代の滞納をしていないか

水道代の支払い方法は口座引き落としという形にしている人も多いです。最近ではクレジットカード払いも可能となっているところが多く、他の支払金額と合算されることにより口座残高が不足し、水道料金を滞納してしまっていることも。いくらライフラインの1つとはいえ、水道も滞納が3~4ヶ月も続けば止められてしまいます。1ヶ月の滞納であれば督促状を受け取っているはずですが、滞納期間がそれ以上となっている心当たりがある場合は水道局に連絡をして確認し、水道代の支払いを済ませましょう。

元栓(止水栓)が閉まっている場合の原因と対処法

次に確認したいのは、元栓(止水栓)が閉まっている可能性です。引っ越してきたばかりであったり、水回りのトラブルなどで修理をした直後であったりする場合には、元栓が閉まったままというケースもあります。元栓が閉まっている場合には、家の中の水がすべて出ないはずですので、他の蛇口からも水が出ないか確認してみてください。止水栓・元栓が設置されている場所を、普段から知っておくことも大切ですね。

1.1つの蛇口からも出ない場合は止水栓を開く

他の蛇口からは水が出るのに、トイレだけなど1ヶ所だけ水が出ないという場合は、その水栓下部に設置されている止水栓が閉まっていると考えられます。バルブを時計回りと反対方向に手で回すか、マイナスドライバーを使って回しましょう。

2.他の蛇口からも出ない場合はメーターボックスの元栓を開く

メーターボックスの元栓が閉まっている可能性が高いので、すべての水道元栓を開きましょう。マンションなど集合住宅では、玄関を出てすぐ隣にあるボックスを開けると、水道メーターが設置されています。一戸建てでは、駐車場や玄関前の駐輪場スペースに設置されていることが多いです。

受水槽の故障(集合住宅)の場合の原因と対処法

マンションなど集合住宅にお住まいで水が出ないという場合には、マンションの受水槽やポンプの故障が原因となっていることも考えられるでしょう。集合住宅では、敷地内、もしくは屋上などに受水槽が設置されていて、ポンプを使い、各世帯へ水を供給しています。もしこの受水槽やポンプが故障していると、自分の部屋だけでなく、他の住人の居室でも水が出ない状況となっているはずです。

出来得る限りのさまざまな手を尽くしても水が出ないままであれば、受水槽やポンプの故障の可能性を考え、管理人や管理会社などへ連絡をして対処してもらいましょう。

水道管の劣化・冬場の凍結の場合の原因と対処法

水道管の凍結・劣化が原因で、水が出なくなることもあります。

1.水道管の凍結

水が出なくなったのが冬などの寒い時期であれば、水道管が凍ってしまったことが原因かもしれません。ほとんどの場合、夜が明けて日が上ると気温も上昇し、水道管も自然解凍しますので、まずはすべてにおいて負担の少ない「自然解凍」を待ってみましょう。

2.水道管の劣化

水道管の素材には、「銅管」「樹脂管」などが使われています。サビに弱いといわれる銅管では経年劣化がありますし、熱に弱いとされる樹脂管では熱などの衝撃による損傷が原因で劣化が広がることも。築年数が10年以上経過している場合には、このような水道管の劣化を疑ってみるのもアリです。

マンションなど集合住宅に引っ越した直後から水が出ないという場合、まずは水道管の元栓を閉め、管理会社や管理人へ連絡し、水道管の修理を依頼します。集合住宅では個人で修理業者に連絡をすると、問題がややこしくなってしまいますので、必ず管理会社などを通して話を進める形となります。一戸建ての場合には、水道管の交換など大掛かりな工事が可能な業者へ、早めに相談するのがベストです。