水のトラブルに関するコラム詳細
キッチン床から水漏れした場合の原因と対処法・まずはすべき応急処置
床の水漏れで最も多いのはキッチンからの水漏れです。
キッチンの床の水漏れは、接続部分のナットを締め直したりゴムパッキンを交換したりすることで多くが直りますが、場合によっては専門業者による修理が必要となります。床の水漏れは放っておくと思いがけない二次被害を生みますので、気が付いたときにすぐ対処しましょう。
今回は、キッチンの床に発生した水漏れの原因と対処法に加えて応急処置の方法もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
床の水漏れを見つけたら真っ先に行うべき応急処置
キッチンの床に水漏れを見つけた際は、状況が悪化する前に以下の方法で応急処置を行ってください。
1.水を止める
まずは水漏れの根本的な原因である水を止めるため、水道の元栓を閉めましょう。水道の元栓を閉めればそれ以上水が漏れ出すことはないので安心です。
2.水を拭いて乾燥させる
床が濡れたままだと、床材や壁紙にカビが繁殖したり、腐ってしまったりする危険性があります。水漏れを見つけた床の水分は雑巾などでキレイに拭き取り、その後は窓を開けたり換気扇をつけたりして十分に乾燥させましょう。
3.家財道具・電化製品の保護
炊飯器などの電化製品は故障を防ぐため、木製の家具はカビの繁殖を防ぐために、ビニールシートやタオルで優先的に保護をしましょう。
床の水漏れの原因とその対処法
キッチン床の水漏れが起きてしまう主な原因と対処法を6つご紹介します。
1.給水管のつなぎ目
給水管のつなぎ目にあるナットが緩んだり、挟まれているゴムパッキンが経年劣化を起こしたりすると水漏れを起こします。ナットを締め直しても水漏れが続く場合はゴムパッキンを交換してみましょう。
2.排水トラップ
排水トラップはシンク下とつながっているため、接続部分のナットが緩んでいたりゴムパッキンが劣化したりすると水漏れを起こします。この場合もナットを締め直したりゴムパッキンを交換したりすることで対処できますが、排水トラップには常に水が溜まっているため、水を捨てるためのバケツを事前に準備しておきましょう。
3.排水パイプ
排水トラップから排水管へつながる排水パイプはナットで接続されているため、ナットが緩むと水漏れを起こします。しかし、排水パイプから水漏れを起こす原因の多くはゴムパッキンの劣化なので、ナットを締めても水が漏れる場合はゴムパッキンを交換しましょう。
4.排水ホース
キッチンによっては排水トラップから排水管までをビニール製の排水ホースでつないでいる場合もあります。排水ホースは排水パイプより劣化を起こしやすいため、穴や亀裂を発見した場合は、ホームセンターなどで新しい物を購入して、付け替えましょう。
5.蛇口
給水管とつながっているナットが緩んだりゴムパッキンが劣化したりすると、接続部分から水漏れを起こします。この場合、ナットを締め直したりゴムパッキンを交換したりすると水漏れは収まりますが、止水栓から水が漏れている場合は止水栓の交換が必要です。止水栓の交換を行う場合は専門業者へのご依頼をおすすめします。
6.配管
キッチンの配管は、油や食べ物のカスのつまりによって水が流れなくなり、逃げ場を失った水が外へあふれ出してしまいます。配管のつまりを改善させるためには専用の高圧洗浄機や薬品などが必要となるので、この場合は専門業者へ清掃を依頼しましょう。
床の水漏れで起こりうる二次被害
キッチンの床の水漏れは以下のような二次被害を起こすこともあるので、程度の大小にかかわらず早めの対処が必要です。
1.集合住宅では階下への被害
階下まで水が漏れてしまった場合、賠償金や修繕費を請求される可能性があります。集合住宅にお住まいの方は、応急処置をしたあと階下に被害が出ていないか確認をしておきましょう。
2.漏電事故の危険
床下の配線が水漏れによって濡れてしまうと漏電を起こす可能性が高くなります。漏電は最悪の場合火災を発生させますので、床の水漏れが起きた場合は専門業者や電力会社へ点検を依頼しましょう。
3.カビ・ダニの発生
床材が濡れるとカビやダニが繁殖しやすくなるため、アレルギーなどの健康被害を起こしやすくなります。床の水漏れが解消したあとは十分に床材などを乾燥させましょう。
4.建物の劣化
床の水漏れは建物全体に湿気を発生させるため、建物の劣化を進めてしまいます。床の水漏れが解消したあとは、床下換気扇をつけたり、窓を開けたりして建物全体の換気を行うことが大切です。
5.水道代の高騰
ポタポタ程度の水漏れも、長期間放置することで思った以上に水道代がかかってしまいます。水の使用量が変わっていないのに水道代が高くなった場合は、床の水漏れを疑いましょう。
まとめ
キッチンの床の水漏れは、ご自身でナットを締め直したりゴムパッキンを交換したりすることで改善する場合が多いです。しかし、床の水漏れは階下への被害や漏電事故など思わぬ二次被害を生む可能性があるので、漏れ出た水の量にかかわらず、すぐに対処を行うようにしましょう。