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トイレの便器がひび割れした場合の修理方法|応急処置と修理代
「トイレの床を掃除していたら便器にひびが入っているのを見つけた」という場合、早急に修理したほうが良いでしょう。
今回は毎日使用するトイレにひびトラブルを発見した時の応急処置方法や平均的な修理代もあわせて解説します。
目次
トイレの便器のひび割れの修理方法
便器はトイレの要となる部品です。その便器本体にひび割れが生じてしまったら、プロの手による交換作業が必要となります。便器のひび割れ補修については完璧さが求められること、継続的な使用による安全性が確保できないこと、素人だけでなくプロでも難しい作業であることなどから、プロの修理業者も対応していないことがほとんどだからです。
まずは、プロに交換の依頼をする前に、とりあえず自分でできる応急処置を施しておくことをおすすめします。以下の方法を参考にして、今すぐに対処しましょう。
①止水栓を閉める
②ウォシュレットが設置されていれば、電源プラグを抜く
③便器内の水をバケツなどの容器にできるだけすくい出す
④便座がひび割れている場合は、布製ガムテープを巻き付ける
⑤便器のひび割れが軽度の場合は、防水パテやコーキング材で埋めて補修する
これらはあくまでも応急処置ですので、これで完了とはなりません。応急処置を行ったままで放置しておくと、ひび割れが悪化し、最悪な状況に発展することになります。できるだけ早く水道工事のプロに依頼してください。便器の交換となった場合でも一日で対処してもらえますので、億劫がらずに電話一本で相談してみましょう。
トイレの便器のひびの修理代
トイレは、便器、便座、トイレタンクという主に3つの大きな部品から構成されています。
便座を交換する場合は、ホームセンターなどにて5,000円ほどで手に入りDIYでの交換が可能ですが、便器本体部分にひびが入りますと、便器のみの交換ではなく、トイレ一式の交換のほうが安い場合が多いです。他の部品の場合は、そこだけを交換する形となります。まずは壊れやすい箇所ごとに費用をみてみましょう。
①トイレタンクを交換する費用
トイレタンク自体の価格は3万~5万円で、そこに工事費1.7万~3.4万円(出張費込)が加算されますので、4.7万~8.4万円ほどになります。
②トイレタンクのフタを交換する費用
フタも単独で割れやすい部品です。フタのみの交換では、フタの価格が0.5万~3万円ほど(防露式密閉型など特殊なタイプは高価)、技術作業代として0.7万~1万3,000円(出張費込)となり、合計で1万2,000円から、高くて4万3,000円ほどがかかります。トイレタンク本体がどんなタイプなのかによって、フタのタイプも決まってきますので、トイレタンクのタイプに合わせてフタも選ぶ必要があるでしょう。
③トイレ一式を交換する費用
便器のみの交換だけで高い費用を払うよりはトイレ一式を交換したい、トイレ設置から10年以上経過していて部品が型落ちですでに手に入らない、などというケースではトイレ一式を交換する必要があります。
一般的なシンプルタイプ+温水便座の価格は7万~12万円で、撤去+取付工事費としてさらに3万~5万円が加算されることになります。最近人気タンク一体型トイレ(節水タイプ)にしたい場合は、一式価格として15万~30万円くらいを見ておくとよいでしょう。
トイレ一式の交換では、床や壁のリフォームが必要になることもありますので、水道工事のみならず、内装工事費もかかることを覚えておきましょう。
まとめますと、トイレ一式の交換では、シンプルタイプで10万~17万円ほど、トイレのランクを上げていくといくらでも費用はかかります。
トイレの便器にひびが入ってしまうと起こりうるトラブル
トイレの便器にひびが入ってしまったら、心配していただきたいポイントは「水漏れ」と「ケガの危険」の2点です。
便器内は水が上方から流れてくる仕組みとなっていますので、便器のどの箇所がひび割れをしていても水漏れの危険性があります。小さなひびだから、と放置していますと、少しの亀裂が徐々に広がってきて、集合住宅では階下への漏水に発展する可能性も出てきます。また、便器内の水が漏れた箇所は消毒をする必要がありますので、手間が増えてしまいます。
便器に入ったひびが広がってしまいますと、便器に体重をかけるのも怖くなってきます。トイレタンクのひび割れも、何かの拍子に手をケガする危険性があります。応急処置を施したからと一安心できません。そのあとに予想される危険性を予見して、早めに部品の交換をするように心掛けてください。
まとめ
トイレのどこかにひび割れを発見したら、まずは被害を広げないために応急処置を施すことから始めましょう。