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お風呂のパッキンを自分で交換する方法3選! 取れないカビも一掃!
住まいの中でも劣化が起こりやすい部分であるお風呂のゴムパッキン。水回り特有のしつこいカビ汚れや、劣化による水もれにお悩みの方は多いのではないでしょうか。
しかし、実はこのゴムパッキンはご自身での交換作業が可能なのです。ここではその方法について、劣化を防ぐ方法と併せてご紹介していきましょう。
お風呂のゴムパッキンは自分で交換できる
お風呂のドア下や蛇口回り、壁と床の接着部分など、主に水回りに使われているゴムパッキンですが、劣化しやすいパーツになります。これは専門業者でなければ交換・修理作業ができないと思われている方が多いでしょう。しかし、カビや汚れが取れなかったり隙間や亀裂ができてしまったりといった一般的な劣化によるものであれば、ご自分で交換することが可能です。簡単な道具と簡単な作業で対処ができます。
お風呂のゴムパッキンは劣化を放置すると水もれやさらなるカビの増殖、最悪の場合家を傷めることにもなりかねませんので、きれいな状態を保っておきたいところです。
また、サーモスタット混合水栓やハンドル混合水栓などの水道では、パッキンが劣化することにより起こる水もれが発生しやすく、水道代上昇もあり得ます。これはキッチンや洗面所でも同様です。こうした事態にご自身で対処ができれば、業者に依頼するのと比べ格安費用で済みます。
ただし、住まいが賃貸の場合については、勝手に交換作業を行ってはいけません。賃貸物件の退去時には、入居時の原状回復が基本となるため、ご自身での作業により物件に手を加えて問題になることがあるためです。修繕費を請求されてしまう場合もありますので、お風呂のパッキンを始めとした住宅に関する問題がある場合は、まず管理会社や大家さんに相談し、指示を仰ぐようにしましょう。
お風呂のゴムパッキンを交換する3つの方法
お風呂のゴムパッキンはご自身で交換したりカバーしたりすることが可能だとご紹介しました。では、具体的にどのような方法で対処すれば良いのでしょうか。
1.テープ
まずは最も手軽なものですと、テープを使ってゴムパッキンをきれいにする修理方法があります。
ホームセンターには水回りに使用できる防水仕様のテープが販売されています。それを既存のゴムパッキンの上から、空気が入らないように貼っていくだけです。汚れやカビが見えなくなり、隙間や亀裂もカバーできます。テープをきれいに貼るには、事前にゴムパッキンの水分や埃、汚れなどをしっかりと拭き取っておくことがコツです。ゴムパッキンにフィットするよう、長さもきちんと測りましょう。
しかし、この方法はあくまで応急処置的なものになります。テープの下にはカビや隙間がある状態です。特にカビの放置は健康面にも良くないため、いずれ根本的な処置が必要となるでしょう。
2.コーキング剤(シーリング剤)
次にご紹介したいのが、コーキング剤を使用する修理方法になります。コーキング剤とは、気密性や防水性を高めるために隙間を埋めるシリコンやウレタンなどを用いた目地剤のことです。
コーキング剤を使用するメリットは、誰にでも使いやすいということになります。材料はホームセンターなどで手に入り、簡単な工程で本格的な修繕が可能です。また、防カビ剤が入ったコーキング剤も販売されており、これを使用することでパッキンに起こりやすいカビの繁殖を防ぐことができます。
コーキング剤でのゴムパッキン交換に必要なのは、コーキング剤とマスキングテープ、ヘラの3点。これらがセットになった商品も販売されています。主な手順は下記の通りです。
1.古くなったパッキンを、カッターなどを用いて壁を傷つけないよう気をつけながら剥がしていく。この時、もしカビが壁まで浸透していたら、カビの処理を行う。
2.コーキング剤を塗る部分をよく乾かし、水分が残っていないことを確認。
3.コーキング剤塗布部分を数ミリ程度残し、その上下(左右)をマスキングテープで保護する。まっすぐ貼ることで、コーキング剤が均一に美しく仕上がる。
4.コーキング剤を先ほど貼ったマスキングテープの間に乗せていき、ヘラで均一にならしながら隙間ができないよう埋める。
5.乾かないうちにマスキングテープを剥がし、各コーキング剤指定の時間以上放置しよく乾かして完成。
3.後付けビート
最後にご紹介するのが、後付けビートを使用する修理方法です。後付けビートとは交換用のゴムパッキンパーツのことで、古いものを剥がした後にはめ込んで使用します。浴室ドアなどに使いやすいアイテムであり、必要なのは適した長さ・サイズの後付けビートとはめ込む時に使用するヘラや目打ちのみで、一見簡単そうに思われます。
しかし、後付けビートは種類や幅が豊富に展開されており、ご自宅の浴室や水回りに合うものを見つけるのは大変です。ゴムが浮いてきやすく角部分がはめ込みにくいため、きれいに接着するためには技術も必要です。コツをつかめばきれいに仕上がるので、普段からDIYに慣れている方におすすめの、難易度の高い方法です。
ゴムパッキンの劣化・カビを防ぐ方法
ゴムパッキンを使用している部分は、浴室や水回りが多く、どうしても湿気が多い箇所になります。湿気はゴムパッキンを劣化させ、カビを生えやすくしてしまいます。
これを防ぐためには、まずはこまめに掃除をすることが大切です。ゴムパッキン周辺が濡れた場合はきちんと水分を拭き取り、洗剤や除菌シートを使って清潔さを保つようにしましょう。特に浴室ドア下は汚れがたまりやすい部分です。溝や端までしっかりと掃除を行うようにしてください。
また、換気をしっかりすることも有効です。お風呂を使用した後は換気扇をつけたり窓を開けたりと空気を入れ替え、湿気が籠もらないようにしましょう。ユニットバスの場合は窓がないことも多いですので、扇風機などを用いるのもおすすめです。特に梅雨の時期や夏場はカビが生えやすいですので、十分気をつけたいものです。
まとめ
お風呂のゴムパッキン交換についてご紹介しました。ゴムパッキン交換はDIYでも可能ですが、やはり手間はかかり、出来上がりにもムラが出てしまいます。
ご自身で作業が不安な方は、水道修理のプロにご相談ください。