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ディスポーザーの正しい使い方|使用する上での注意点やつまりの直し方
今やアメリカでは標準装備となっているキッチン設備「ディスポーザー」。日本では正しい使い方や使用する際の注意点をよく知らないため、つまらせてしまったり、作動不良を起こしてしまったりする人もいるでしょう。この記事にはディスポーザーの正しい使い方、注意点、つまった時の対処法を載せていますので、家庭でディスポーザーを使う方はぜひ参考にしてください。
ディスポーザーの使い方
最近の新築マンションには標準的に設置されることが多くなった排水処理システム「ディスポーザー」。キッチンのシンクの排水口部分に生ゴミを入れるだけで、生ゴミを粉砕してそのまま下水道へ流してくれるため、面倒な生ゴミ処理の手間がなくなり、人気のキッチン設備になります。
家庭用ディスポーザーには連続投入式、バッチ(一括投入式)の2種類があります。若干使い方が違いますが、共通しているのは水を流しながら使う点です。粉砕した生ごみが下水管や排水管につまってしまわないように、必ずぬるま湯か水を流しながら使用しましょう。
・連続投入式の使い方
連続投入式は生ごみの投入と粉砕を連続で行います。スイッチを入れ、ディスポーザーが稼働している状態でどんどん生ごみを入れていき、粉砕された生ごみは下水へ流されていきます。手順は以下の通りです。
1.水を流しっぱなしにする
2.ディスポーザーのスイッチを入れる
3.生ごみを投入する
4.処理が終わったら、ディスポーザーのスイッチを切り、水を止める
・バッチ(一括投入)式の使い方
バッチ式は連続投入式とは逆に、最初に生ごみを全部ディスポーザーに入れてから蓋を閉め、スイッチを入れる二段階方式で生ごみを粉砕します。連続投入式はすばやくゴミを処理できますが、バッチ式は蓋をするため安全に処理できるというメリットがあります。手順は以下の通りです。
1.生ごみを投入する(無理に詰め込まず、適量ずつ)
2.水を流し始める
3.蓋をしてディスポーザーのスイッチを入れる
4.処理が終わったら、ディスポーザーのスイッチを切り、水を止める
ディスポーザーを使用する上での注意点
ディスポーザーはとても便利ですが、繊細な機構を持つ機械でもあります。取り扱いに注意しなければ簡単に不具合を起こしてしまいます。
・流してはいけない物に気をつける
以下の物はつまりや破損の原因になるため、流さないようにしましょう。マンションの場合、共用スペースに破砕できないゴミがたまってしまい、つまりの原因になります。
・サザエ・ホタテなどの大きくて硬い貝殻
・骨付き肉の骨やカニの殻など硬い骨や殻
・トウモロコシ、タケノコの皮など硬い繊維質
・大量の油類
・卵の殻
・生ごみ以外のゴミ
・塩素系洗剤は注意が必要
ディスポーザーを洗おうとして、洗剤を入れる人がいるかもしれません。中性洗剤ならば問題ありませんが、漂白剤や塩素系洗剤はパーツを腐食させてしまう危険性があるため、使わないようにしましょう。
ちなみに、ディスポーザーを洗う際には、氷を1~2個入れてスイッチを入れるだけできれいになります。臭いやぬめりが気になる方は、中性洗剤を垂らすか、レモンの皮を1~2枚入れると解消できます。
・熱湯を流すと変形する危険も
熱湯を流しますと、ディスポーザーのパーツが熱によって歪み、変形してしまいます。熱による変形は漏水につながります。ディスポーザーに流すのは必ずぬるま湯にしましょう。冷水は肉食品から流れ出た脂肪分が固まってしまう可能性がありますので、ぬるま湯がベストです。
それでも食材のゆで汁を熱湯のままゆでこぼしたいときや、まな板やキッチン用品を熱湯消毒したいという方もいらっしゃることでしょう。その場合は、シンクの水を流しっ放しにしながら作業するなどして、必ずお湯の温度が下がる工夫をしましょう。
ディスポーザーのつまりの直し方
いくら気をつけても、ディスポーザーをつまらせてしまうこともあります。ディスポーザーのつまりは以下の方法で直すことができます。
・ラバーカップ(通称すっぽん)を使う
いわゆる、トイレすっぽんです。トイレがつまった時と同じ使い方で直る場合がありますので、自宅に備えている方はトライしてみましょう。
・真空式パイプクリーナーを使う
トイレすっぽんより強力で、洗面台や流し台、浴室などの配管のつまりにも対応可能なクリーナーです。トイレすっぽんと大体同じ要領で使うことができます。価格は1,000円以上しますが、業者でも真空式パイプクリーナーを使うため、一番確実でお手頃な手段です。
・業者に依頼する
どうしようもない時は、やはり業者に依頼しましょう。無理に自分で直そうとしますと、逆に悪化させてしまったり、けがをしたりする可能性もあります。ディスポーザーは精密機械ですので、とりかえしのつかなくなる前に業者に任せるのが一番確実です。
まとめ
このように、ディスポーザーの内部は繊細な部品も多いため、見えないところで破損したり不具合が発生したりすることもあります。深刻な不具合を自分で直そうとしますと、逆に状況が悪化することもあります。やはり業者によって定期的にメンテナンスしてもらう必要があります。