水のトラブルに関するコラム詳細
お風呂が青い!?水道水が青くなる原因と青い汚れの掃除方法を解説
「お風呂の水が青い!」
「お風呂が青く汚れている・・・」など、
そんなお悩みを抱えていませんか?清潔な場所であるお風呂の水が青かったり、汚れたりしていると、不安になりますよね。
そこで本記事では、お風呂の水が青く見える原因と、お風呂の青い汚れの掃除方法を紹介します。
お風呂の水道水が青いとき、考えられる2つの原因
お風呂の水が青いと、「何か有害物質が混ざっているのかも!」と心配になりますよね。ですが、結論から言ってしまうと「お風呂の水が青くても人体には無害」なので安心してください。
では、なぜお風呂の水が青く見えるのでしょうか?これには2つの原因があります。
-水の性質により、青色に見える
1つ目は、水の性質により青く見えるというもの。ほとんどの原因がこれだと考えられます。
海の水はなぜ青いのか、不思議に思ったことはありませんか?遠くから眺めると青く見えても、実際に手で海水をすくってみると、無色透明ですよね。
本来、光はさまざまな色を持っています。たとえば、植物に光が当たると、その葉は緑色以外の色を吸収して、緑色だけを反射させるので、植物は緑色に見えます。同じように、水には青系統以外の色を吸収する性質があるため、私たちの目には青く見えることがあるのです。お風呂の水が青く見えるのは、この水の性質と光が原因なのです。
すべてのお風呂でそう見えるわけではなく、浴槽がホワイトやアイボリー系の色だと水が青く見える現象が起こりやすくなっています。コップで水を汲み、色を確認してみましょう。
-銅管から銅が溶け出している
2つ目の原因として、給水や給湯器の銅管から銅が溶け出していることがあげられます。
しかし、これはめったに起こりません。というのも、水が青くなるには、1Lに100mgものの銅が溶け出さなければならないからです。お風呂の銅管からこの量の銅が溶け出すことはほとんど考えられません。
また、人は食事をすることで1~2mgの銅を毎日摂取しているといわれています。水道水質の銅の基準は1mg/Lなので、銅が水に溶けているといっても、健康を害するほどのレベルにはならないのです。
しかし、銅が水に溶け出すことにより、床や浴槽に青い汚れが付着することがあります。この場合は、対処を必要とする場合があります。
給湯器などから溶け出した銅イオンが石けんやあかなどの脂肪酸に反応することで、浴槽のフチや排水栓の鎖沿い、またタオルなどに青い汚れとして付着するのです。この青い汚れは「銅石けん」といいます。銅石けんは水では溶けないため、掃除して落とさなければいけません。
お風呂の青い汚れを落とす3つの掃除方法
青い汚れの正体である「銅石けん」は水では落ちません。
そこで、お風呂に銅石けんが原因で青い汚れができてしまったときの掃除方法を紹介します。
-アンモニア水×クエン酸で落とす
アンモニア水はアルカリ性で、こびりついた銅石けんを浮かせることができます。対して、クエン酸は弱酸性であり、アンモニア水を中和してくれます。この2つを併用することで、青い汚れを落とすことができます。
手順は、まずアンモニア水をスポンジにつけ、青い汚れをこすります。アンモニアは刺激臭が強いので、換気を十分に行いながら使いましょう。目や鼻がやられないよう、マスクやゴーグルで保護する必要があります。アンモニア水でこすった後に、続けてクエン酸を含ませたスポンジでこすります。こうすることで、青い汚れを落としていくことができます。
アンモニア水やクエン酸は市販でも売られているので、手軽に汚れを落としたい方におすすめです。
-酢と塩で溶かす
わざわざアンモニア水やクエン酸を買いに行くのは面倒だという方でも、家に置いてある酢と塩で青い汚れを溶かすことができます。
まず、酢と塩を1:1の割合で混ぜて液を作ります。これを布やキッチンペーパーなどに含ませて青い汚れがある部分にあてます。液をつぎ足しながら30分ほどおくと、銅石けんが浮いてきます。これをスポンジでこすっていくと、徐々に銅石けんがぽろぽろと取れ始めます。
やや時間がかかる方法であり、かなり長い間放置していた汚れの場合は「効かなかった」という意見もあるので、比較的最近にできた青い汚れの場合は、試してみる価値ありです。
-市販の洗剤で落とす
その他、市販の洗剤を使って落とすこともできます。ただし、お風呂用洗剤は軽い汚れしか落とせないので、アルカリ性、または酸性の強い洗剤がおすすめです。
これらの洗剤を汚れに吹き付け、10分ほど放置。その後にスポンジでこすると汚れが落ちます。
強力な洗剤はバスタブにダメージを与えてしまう可能性があるため、バスタブの素材と洗剤の成分の相性を確認してから使いましょう。
まとめ
お風呂の水が青い原因は、主に水の性質が原因であり、人体に影響を及ぼすことはまずありません。
また、お風呂の青い汚れはアンモニア水や酢、市販の洗剤などで落とすことができます。
銅管からの銅の溶け出しはほとんどありえませんが、水を汲んで透明さが確認できない場合や、どうしても心配な方は、水回りのプロに相談してみましょう。