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蛇口から濁りのある水が出る!?原因と適切な対処法を解説
蛇口から濁りのある水が出た場合、原因として考えられるのは何でしょうか。真っ先に行うべき対処法をお伝えしたうえで、濁りの原因を色から判別する方法と、解決策もご紹介していきます。
蛇口から濁りのある水が出たら最初にすべきこと
蛇口をひねった際に濁りのある水が出て、しかもそれがキッチンから出た水だとすれば、瞬く間に食欲を失ってしまうはずです。緊急事態とも言えるこの状況において、真っ先に何をすべきなのかご紹介します。
一定時間水を流し続ける
工事や災害の影響を受けた場合、一時的に水が濁ることがあります。水道管を通る水が元の水準に戻れば自然と改善されるため、濁りの原因となったゴミを流し切るまで水を流し続けましょう。5分ほど水を流して状況が改善すれば、その後再び水質が悪化することはなく、元通りになります。
家の中にある蛇口をすべてひねる
一箇所で濁りを確認したら、それ以外の場所にある蛇口もすべてひねってみましょう。キッチンや洗面台、お風呂など至るところで水が濁る場合は、自宅につながる水道管そのものに原因があると判断できます。一方で、一箇所の蛇口からのみ濁り水が出る場合は、その蛇口付近の錆びなどが原因で水が濁っている可能性も考えられます。
慢性的な場合は浄水器を付ける
住んでいる地域によっては排水管が劣化し、慢性的に若干の濁り水が出続ける場合もあります。この場合は行政による改善が行われるまで、水質が上がらないことが一般的です。市販されている浄水器を使えば濁りが改善されることが多く、根本的な原因が改善されるまでの対処法として効果的です。
蛇口から出る濁りの色で原因を特定する
濁りが発生する原因はさまざまですが、その色を見極めれば、原因をある程度特定することが可能です。原因が分かれば解決策も見つけやすくなりますので、対処法と合わせて確認しましょう。
赤茶色に濁っている場合
水の色が赤茶色の場合、パイプに溜まった泥や錆びが原因と考えられます。工事が原因の場合は自然に水質が改善しますが、錆びの場合は汚れを除去するまで濁り続けることが一般的です。この場合、蛇口の先端に付いているストレーナー部分の汚れが濁りの原因である場合が多いため、蛇口を分解して掃除し、濁りが解消されるかどうか確認しましょう。
また、マンション全体に赤茶色の濁り水が出ている場合、マンションの設備である貯水タンク内に問題があると考えられます。タンク内に錆びや汚れがあると、それが溶け出して濁り水になり、各家庭に供給されることがあります。タンクの清掃は自力で行えませんので、管理組合などと連絡を取り対処します。
白濁した水が出る場合
何らかの原因で細かな泡が混ざった水が蛇口から出ている場合、水と空気が混じることで白濁してしまいます。強いシャワーを体に当てると白っぽく見えることがありますが、それと同じ現象が水道管の中で起きているのです。この場合、有害な成分が溶け出しているわけではなく、安心して飲用水として使うこともできます。しかし、長期間にわたって白濁が続く場合は、具体的な原因究明のために専門業者に調査を依頼しましょう。
困ったら専門家へ相談しよう
とくに赤茶色の濁り水が出た場合、そのまま飲用水として使うと健康被害のリスクもあり、放置することは得策と言えません。対処法が必ずしも解決に直結するわけでもなく、無駄な時間とお金をかけてしまうことも多いため、困ったら専門家に相談しましょう。
分解はあまりおすすめできない
蛇口を分解して錆びを取れば濁り水が収まる可能性もありますが、部品が破損する恐れも考慮するとおすすめはできません。また、パイプの奥深くの錆びが原因の場合、蛇口を掃除したところで意味がありませんので、分解前に専門家に相談しましょう。
水の流し過ぎは水道代に悪影響を及ぼす
5分程度水を流すだけならとくに問題はありませんが、20分、30分と流し続けてしまうと水道代にも悪影響が及びます。結果として解消できなければ、無駄に水を流しただけなってしまいますので、専門家に相談し、ピンポイントで問題を解消させた方が得策だと言えます。
事後の対応も相談できる
専門家に相談すれば、問題が自宅内で起きているのか、それともマンションの設備や周辺環境が原因で起きているのかを特定できます。これにより、事後の対応についても相談できますので、管理組合や自治体に修理を依頼する際にも説得力があります。
まとめ
蛇口から濁り水が出る原因はさまざまですが、色を確認するだけでも原因を見極められることがあり、解決策を見つけやすくなります。自力で解決するための手段は限られているので、早めに専門家と連絡を取り、事後の対応も含めて相談しながら修理を受けましょう。