1. ホーム
  2. 水道コラム
  3. 洗面所のトラブルが発生したときの解決法

水のトラブルに関するコラム詳細

洗面所のトラブルが発生したときの解決法

洗面所は詰まりが発生しやすい場所の一つです。
洗面所は洗顔や歯磨きをする場所で、例えば、顔の皮脂汚れやメイク、洗顔料などは少しずつ排水溝に蓄積していく性質があります。
汚れの多くは熱により液体になりますが、冷えると固形化して排水管内部に付着するのです。
汚れは層をなすように少しずつ堆積していき、排水管を狭くしていくのです。
また長さのあるものは流れにくい性質があり、女性の髪の毛は絡まることがあります。
流れずに停滞していると、そこに皮脂や石鹸カスなどが蓄積し、さらに詰まりを重症化させます。
詰まりを予防するためには、こまめに熱湯を流すのがポイントです。
例えば洗顔や歯磨きをしたあとは、熱湯を流すわけです。
キッチンで皿洗いをするとき、水よりもお湯のほうが油汚れは落ちやすいでしょう。
皮脂や石鹸カスなどの汚れも、熱湯だと落ちやすくなります。
ただし沸騰したお湯を流すのはパイプの適用温度が60度程度のため絶対にNGです。

詰まりは簡易的な方法で解決できます

洗面所の詰まりにはパイプユニッシュが役立ちます。
それ以外だと重曹とクエン酸を活用する方法があるのです。
まず重曹200ccを排水口に投入し、それからクエン酸100ccを入れるだけです。
重曹とクエン酸の割合は2対1と覚えておいてください。
それからお湯を入れることで、排水管内部に付着したドロドロした汚れを落とせるのです。
まだやわらかい汚れですとお湯だけで大部分を落とせますが、時間が経過して固形化してくると非常に頑固になります。
そうなればパイプユニッシュや重曹・クエン酸などが必要になってきます。
汚れを溜め込んでから対処するよりも、溜めない工夫が大切です。
部屋の掃除にも言えることですが、掃除をサボってしまうほど後から大変な思いをするでしょう。

髪の毛を除去するためにはストローを

髪の毛が溜まっている場合は、ストローを使用してある程度取り除くことが可能です。
ストローに対して斜めにハサミを入れて、それで排水管を往復するように移動させるだけです。
するとストローの切り込みの部分に髪の毛が挟まります。
髪の毛が堆積すると、汚れが加速度的に重なっていくので注意してください。
特に洗面所で洗髪をする場合、排水口ネットを使用していても、隙間から髪の毛が流れていくことがあります。
排水口ネットは髪の毛を完全に遮断するものではなく、流れる量を減らすことが目的です。
水回りの設備は詰まる仕組みになっており、メンテナンスをせずに使い続けることはできません。

固形物を流してしまったときは要注意

排水口ネットを設置していれば、固形物を流す心配はまずありません。
しかしうっかり設置を忘れてしまい、ヘアピンなどの固形物を流したというトラブルは意外と多く発生しています。
固形物は石鹸カスや髪の毛と違って簡単には取り除くことができません。
パイプユニッシュや重曹などが使えない場合は、ラバーカップを活用してみてください。
ラバーカップがない場合は、ペットボトルで代用ができます。
2リットルの清涼飲料水用など、大型のペットボトルを用意しましょう。
詰まりの直し方は至ってシンプルで、空いたペットボトルを排水管の入り口に挿入し、空気を送り込むだけです。
ラバーカップほどのパワーは期待できませんが、簡易的に実践できる方法としては十分でしょう。
ペットボトルが凹んだら、今後はペットボトルを引き抜くだけです。
一度で水が引かない場合は、何度も繰り返してみてください。
地道に続けるのが詰まりを解消するポイントです。

自分で詰まりを解消できない場合は?

ちょっとした洗面所の詰まりであれば、自分で解消できることが多いですが、頑固な汚れとなれば難しいです。
汚れは時間の経過に伴って、除去が難しくなる性質があります。
汚れをスッキリと落とすためには、定期的に専門業者のクリーニングを活用してください。
自分で挑戦するよりも料金は高額になりますが、根こそぎ汚れを除去できるメリットは大きいです。
排水管の汚れは家族が多ければ多いほど蓄積しやすい傾向があります。
なんとなく水の流れが悪くなってきたと感じたら、専門業者に依頼するタイミングです。
流れの悪い状態で使い続けるとストレスが溜まりますし、悪臭の原因にもなります。

どんなとき業者を呼ぶべき?

排水管が詰まった場合、原因が明確に分かっていれば自分で対処できることがあります。
一方で原因を特定できない場合は、専門業者に調べてもらいましょう。
排水栓の取り外しが必要な状況にあるなら、プロにまかせたほうが安心です。
そもそも専門業者は一般の方が自分で直せない場合に存在するのです。
固形物を流してしまった場合は、排水トラップを分解するなどの作業が必要になります。
特に詰まりが深部に及んでいる場合は、自分で対処するのが難しいです。
詰まりを放置すると水漏れを招き、水道代に直結してくるケースがあります。
明らかに原因が分かっている詰まりを除けば、最初からプロにまかせたほうが確実です。
無理に自分で修理をし、故障させてしまうケースは少なくありません。