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実は大切な家庭内での新型コロナ対策

家庭内における新型コロナ予防対策

新型コロナウイルス(COVID-19)の予防対策は外だけでは不十分です。
私たちは家にいるときは安心だと考えがちですが、実は潜在的なリスクとなっています。
家庭内感染は無視できない問題で、特に年末年始はリスクが高くなります。
大勢が集まる場所はリスクがあり、それは屋外・屋内は関係ありません。
自分の部屋だけに閉じこもっていれば家庭内感染のリスクは低いですが、これは現実的ではないでしょう。
家族で生活していれば一定の接触はあるはずです。
家族に新型コロナ感染者はいないと考えたいですが、いるかもしれないと思うことが予防対策の始まりです。
家のなかでも手洗いとうがいは頻繁に行い、ウイルスを流すようにしてください。

ウイルスは放置すると死滅する?

新型コロナウイルスは永遠に活動できるわけではありません。
72時間経過するとほぼ活性がなくなります。
逆にいえば72時間は感染力を有している可能性があるので、粘膜にウイルスが付着する状況は避けたいです。
皮膚から直接感染することは少なく、皮膚から粘膜にウイルスが移行し、そこで感染する仕組みになっています。
粘膜には触れなければ大丈夫と考えがちですが、多くの人は数分置きに顔に触れている現実があります。
顔のなかで粘膜といえるのは口や鼻、目です。
無意識の行動ほど怖いものはないので、こうした行動に備えて手洗いを徹底しておく必要があります。
ものに触れたときは手洗いをする、外から帰ってきたときは手洗いとうがいを両方することを徹底してください。

家庭内で危険な場所とは

個室は感染するリスクが高いので要注意です。
トイレや浴室が感染しやすいのは、単純に狭いためです。
浴室は高湿度のためウイルスは飛散しにくく、またシャワーでウイルスを洗い流せます。
そのためトイレほど感染リスクは高くはありませんが、大人数で入浴する状況だとリスクがあります。
トイレは浴室より狭いですし、また空気が乾燥しやすいのでウイルスが浮遊しやすいです。
さらに触れるべきポイントが多く、ここから皮膚にウイルスがうつります。
たとえばトイレに入るときはドアノブに触れるでしょう。
また便器に座る前には蓋を上げますし、トイレットペーパーを取り出すときはペーパーホルダーに触れます。
これらの場所にウイルスが付着していないという保証はありません。

触れる場所はアルコールで消毒を

人が触れる場所はウイルスが残っている可能性があるので、アルコール消毒を行ってください。
トイレを使用するたびに消毒する必要はなく、1日に1回で構いません。
数日に1回の頻度だと、ウイルスが増えてしまう可能性があります。
浴室であればお湯で消毒できますが、トイレのドアノブや便器の蓋などは頻繁に洗うことはできないでしょう。
そのためアルコール消毒をして、ウイルスを死滅させる必要があります。
基本的に家庭内で手をアルコール消毒する必要はありませんが、手洗いができない状況、石けんを切らした状況などではアルコールを使用するのが得策です。

危機感が新型コロナから身を守る

新型コロナにかかりやすい人とそうでない人の差に免疫力があります。
免疫力とは病気をはねのける力のことで、若者は強い傾向があります。
ただ免疫力がすべてではなく、もっとも大切なのは危機感を持つことです。
新型コロナの怖さを正しく理解し、対策を徹底すれば感染リスクを抑えられます。
たとえば掃除をするときは、ゴム手袋とマスク着用を徹底してください。
掃除はある程度の時間がかかるので、掃除をする前に窓を開閉したり、換気扇をまわしたりして換気しておくようにしてください。
狭い空間に長時間いると感染リスクが上がるので、トイレ掃除のときはマスクを使用するのがおすすめです。
排泄物や汚水には素手で触れないのが鉄則です。
下痢や汚水はかなり遠くまで飛んでしまうことがあります。
自分では触れているつもりがなくても、触れているケースは多々ありますので、ゴム手袋とマスク着用をしたいです。
便器の洗浄をするときは、表面活性剤入りの洗剤が役立ちます。

手洗いは水道水だけでOK?

菌やウイルスは手に付着すると、思いのほか落ちません。
水道水で洗えば100分の1まで減少させられますが、石けんを使用するとさらによいです。
10,000分の1まで菌・ウイルスを減少させられますから、感染リスクは極めて低くなります。
石けんを使うときは泡を十分に作ってください。
きめ細かな泡を作ることが、洗浄力を高めるコツです。
細かな泡は爪の間にも入り込むので、細部の汚れまで落とせるわけです。

換気の徹底も重要

定期的な換気も感染対策として絶大な効果を発揮します。
窓を開けるだけでなく換気扇や扇風機などの機械換気も併用すると、より空気の入れ替えがしっかりとできます。
理想は毎時2回以上ですが、気付いたときに小まめに空気を入れ替える心掛けが大切です。
「密でないから大丈夫」とは考えずに、常に新しい空気を循環させるようにしてください。